2017年2月5日日曜日

ミモザの木の下


新しい絵ができました。



昨年、鎌倉のmolnさんでカレンダー展をしているあいだ
窓に美しいメジロがやってきて死んでしまったお話を
店主のあやさんが教えてくださいました。

きっとあやさんはとても悲しい気持ちと
生と死の不思議さを感じながら
やさしく手にとって弔ってあげたのだと思います。
その情景を後日molnの窓辺で
あやさんから聞いていました。

私のなかで、そのお話は死の悲しみ以上に
生きることと美しさの意味そのもののように感じました。
まるで自分がメジロになったような気持ちで。



そのお話を聞いた同じ日、私は二匹のリスに会いました。
一匹はくるくる踊るように走ってゆくフサフサしっぽのリス。
もう一匹は冷たくなっていました。
はっとしました。



始まりは終わりに向かって。でも終わりは始まりで。
どちらもかならず訪れ、めぐりめぐる。
そのなかで、自分にできることは…
たちどまってはいられない、と思いました。

鎌倉にやってきて始めて完成させたこの絵を
ご挨拶のカードとして印刷しています。
新しいことを始めゆく今の私のしるしとして。

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